11月22日礼拝

創世記44章33節~45章8節 「良いことのための計らい」

 飢饉はカナンの地にも及び、父ヤコブは息子たちに穀物をエジプトに買いに行くように命じます。兄弟たちは、ヨセフの前に来て、顔を地につけて伏し拝みました。かつてヨセフが見た夢の通りになります。ヨセフはその兄たちの姿を見て、兄弟たちだとすぐにわかりましたが、兄弟たちはヨセフだとは気づきませんでした。ヨセフは彼らにわざと高圧的に振舞い、この国の隙をうかがうスパイだとします。ヨセフは兄たちの心を知ろうとして、弟のベニヤミンを連れてくるまで二番目の兄シメオンを人質として残し、他の兄弟たちに食糧を持たせ帰らせるのです。飢饉は激しさを増し、ヤコブは兄弟たちに再びエジプトに行って食料を買ってくるように促します。ヤコブは末の子ベニヤミンを連れて行かれることに悩みますが、ユダは自分がベニヤミンの保証人になることを約束し父を説得します。兄弟たちがエジプトに着くと、ヨセフは彼らを自分の家での昼食に招待します。ヨセフは父の安否を尋ね、久しぶりに会う弟ベニヤミンの姿を見て弟懐かしさに胸が熱くなり、涙を見せないために奥の部屋に入り泣きました。やがて彼は顔を洗って出てくると、兄弟たちに食事をもてなしました。

 ヨセフは兄弟たちが帰る時、彼らを試されます。ヨセフは管理者に運べるだけの食料で彼らの袋を満たし、代金の銀を袋の口に入れておくように命じました。そしてベニヤミンの袋にはヨセフの「銀の杯」を入れさせました。兄弟たちが町を出てまだ遠くに行かないうちに、ヨセフは管理者に彼らを追わせ、ヨセフの杯を盗んだとして、彼らを問いただします。それぞれの袋が調べられ、とうとうベニヤミンの袋からヨセフの銀の杯が出てきます。兄弟たちはヨセフのところに引き返し、ひれ伏します。ユダは、「神がしもべどもの咎を暴かれたのです。」と全員が奴隷になることを申し出ますが、ヨセフは、杯が見つかったベニヤミンだけが奴隷になればよいと言います。しかし、ユダはヨセフに今日までのいきさつを述べ、自分は彼の保証人になっているので、もしそれがかなわないなら、自分は生涯その罪を背負い続けなければならないと語ります。そして(33)「ですから、どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなた様の奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと一緒に帰らせてください。」と頼むのです。

 ヨセフはユダの真実な訴えを聞き、自分を制することができなくなって、(1)「皆を私のところから出しなさい。」と叫びました。人払いをして、ヨセフは兄弟たちに自分の身を明かし、声をあげて泣きます。(3)「私はヨセフです。」ついにヨセフは兄弟たちに自分の身を明らかにします。兄弟たちはただ呆然として、あまりの驚きに何も答えることができませんでした。ヨセフは言います。(4~5)「私は、あなたがたがエジプトに売った弟のヨセフです。私をここに売ったことで、今、心を痛めたり自分を責めたりしないでください。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにしてくださいました。」ヨセフは兄弟たちに売られたのですが、そこには神のご計画があり、神が私をエジプトに遣わしたのであって自分を責めないようにと慰めます。そして、まだしばらく飢饉は続くので、急いで父をエジプトに連れてきて、私のもとで一緒に生活するようにと伝え、彼らと抱き合い互いに語り合いました。父ヤコブが亡くなった後、兄弟たちはヨセフが復讐するのではと恐れました。しかしヨセフは再び兄弟たちを安心させ優しく語ります。(創50:20)「あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。」ヨセフと共におられた方は私たちと共にいて最善をなしてくださいます。すべてのことが人の思いを超えて神の計画のうちに進められることを覚えさせてください。

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